キャラ設定:潤

 

明日、この身体が動いているかもわからない…

過酷な運命に立ち向かうべく立ち上がった「魂を燃やす者」

 

椿屋 潤(つばきや じゅん)

 

「俺、そういうの興味ないんだよねぇ」

「そっか…これが努力の匂いか」

 

基本スペック

 

・身長178cm / 体重67kg / 3月16日生まれ(魚座) / 血液型不明

・一人称「俺」 / 二人称「君」、「お前」

・東京バラノイズのギタリスト

・青みがかった柔らかな髪と青い瞳が理知的な印象を与える物腰穏やかな好青年柔らかな雰囲気と王子様めいた外見から女性人気が特に高い。また、脱いだらすごいらしくそんなギャップも女性心を擽る要因になっている。

・けれど、実態は生活能力の皆無なグータラ男。よく言えば執着のない性格でもあるが、非常に無頓着な性格ゆえにほっとけば部屋は腐海の森と化し、食事も適当なインスタントで済ませるか栄養失調で倒れるかという干物男である。以前はよく部屋で倒れているところを親友の一覇に救出されていたが、今は東京バラノイズメンバーからの手厚い介護もあいまって充実した共同生活を満喫している。ひとりでは生きていけない典型的なズボラ男である。

・好きなもの、事は楝時の手料理(特に和食が好き)と寝る事。本人には絶対に言わないが翔太の歌声を聴いている時間もとても好き。ぼーっと空を眺めたり夜空を見上げる事も好き。お気に入りスポットは図書館(静かで昼寝に適している為)とプラネタリウム(静かで昼寝に適しているたry)でよく出没している。

・苦手なもの、事は甘い食べ物や飲み物。気づけば低血糖症になってしまうくらい甘いものを摂取するのが苦手。けれど、低血糖症の対策としていつも忘れずにチョコレートを持ち歩いている。また、低血圧のため朝起きるのも苦手。朝はだいたいメンバーに起こして貰っているが、寝起きはかなり悪い。かなりの偏食で料理番の楝時を困らせている。また、よく物をなくす。酷い時には大事な商売道具であるギターをどこかに忘れて来てしまった。また、絵を描く事も苦手で周囲の人間からは画伯と評されている。最近はチョコレートが好物になったらしく、バレンタイン(翔太の誕生日)には自分ひとりでは食べきれない量のチョコレートを購入しているらしいが…?

持病を抱えている癖にかなりのヘビースモーカー。

 

東京バラノイズのギタリスト

 

オルタナティブロックバンド、東京バラノイズのギターを担当している。

東京バラノイズに加入する前はフリーのギタリストとして数々のステージに立っていた実力者。その腕を買われ翔太から東京バラノイズに引き抜かれた。

どのバンドにも属さずひとりで自由に活動していた理由は縛られたくないからと本人は語っているが、実際は大切なものを増やしたくないからという理由であった。詳細は以下記述。

・大きな手と長い指で難しいコードを難なく押さえる事ができる。体格に恵まれない同メンバーの珠から羨望の眼差しを向けられるほどのギフテッド逸材である。

・バンド内では積極的に作詞作曲に加わる事はないが、瑛士や響の要求する変態的な技術に難なく応えてみせる彼はバンドの技術力を底上げするには欠かせない存在である。

・バンドマンという無骨さとはかけ離れた、まるで王子様のような見た目から女性人気の高い潤。グラビアモデルとしての需要もかなり高いのだが、本人はあまり乗り気ではないらしい。その為、彼がたまにメディアに露出しているとファンからはとても喜ばれその雑誌は発売前から重版が確定されているようなものらしい。

・東京バラノイズのメジャーデビューシングル「眠りの森」において、ストーリー仕立てのMV(ミュージック・ビデオ)では翔太とともに魅惑的な演技力を見せた。それ以来、純粋に潤を好むファンとは別に、翔太とのカップリング妄想に耽る腐女子を大量生産した。

学業成績は優秀で闘病時にはやることもないのでひたすら素数を数えるという天才じみたことをしていたらしい。ただし、感情に訴えるような文系(古典文学など)は苦手らしい。

 

潤の性格

 

まるで波のようとも風のようとも形容できる何事にも執着しない性格は実は本来の彼のものではなく、自身の運命と向き合う為に作り上げた仮の自分像である。本来の彼は意外と面白いこと好きでノリが良く、時には冗談も言うような至って普通の青年である。

・また、結構ワガママな面があり、どうしようもない嫉妬心を抱くこともある。執着がないなんてとんでもない。本来は支配欲や所有欲の強い性格で、あまり顔に出さないだけでえげつないことを涼しい顔で考えたりもする腹黒な一面も持ち合わせている。

・好きな子ほど弄りたいという少し歪んだ性思考の持ち主。彼がちょっかいをかけたり少しだけ傷つけてみせるのは紛れも無い愛情表現のひとつ。征服欲が強く、サディスティックな面もある。基本的に手綱は自分が握っていたいタイプ。

・付き合いの長い一覇と察しのいい瑛士は本来の彼を知っているし気づいている。

 

 Red Fractionでの役割…「魂を燃やす者」

 

・潤は結晶病という難病を抱えている。

・彼が14歳の時に発症した結晶病はその名の通り、彼の身体が硬い結晶のように硬直していくという恐ろしい難病である。結晶病の治療法は確立されておらず、またその根本原因さえも判明していない。彼はだんだんと動かなくなっていく自身の身体といつも向き合って生きて来たのだ。

薬物療法によって結晶病の進行を遅させてはいるものの、彼の身体は日を重ねるごとに結晶の如く硬直し、自由が利かなくなっていく。以前はできた事ができなくなって、他の人々が難なく行える事が自分にはできない等、もどかしい日々を送る中、彼はいつしか何かを期待する事はやめて、いつも諦めたように生きるようになる。

潤がどこにも属さずひとりで自由に生きて来た理由はまさしく「大切なものを増やしたくないから」。大切なものが増えれば期待してしまう、せっかく諦めた物事にまた執着してしまう。いつどうなるかわからない身で、「大切なものを増やす」事は彼にとって残酷すぎたし、自分を守るためには必要な事だった。

けれど、彼は仲間たちとの交流を経て、自身の役割について認識を改める事になる。いつどうなるかわからない身であっても、この身体が動かなくなるまで、臓器が完全に結晶化して呼吸すらできなくなっても魂を、命を燃やす事を彼は選んだ。

・そして彼は仲間たちとともに巨大なる陰謀に立ち向かう事を決意する。命を消費し魂を燃やし尽くした末に与えられる最高のハッピーエンドを、知るよしもないまま。

 

「結晶病」と「バー・ディー・バー」

 

潤は結晶病という難病を患っている他に、--(バーディーバー)というRh血液型の一種と呼ばれる非常に珍しい血液型の持ち主。

・現在、結晶病に効果的と思われる治療法は大きく分けて二つ。一つは薬物を用いての病状の進行を遅らせるという対処療法で、もう一つは血液浄化療法を用いて結晶病の根本的要因となっている血液を輸血により健康な血液と入れ替えるというもの。けれど、潤はバー・ディー・バーと呼ばれる特殊な血液型を持つがゆえに、血液浄化療法に必要な量の血液を確保できずにいた

翔太の特殊な声(1/fの揺らぎ)によって病状は抑えられるものの、それは対処療法であって根本的解決には繋がらない。また、陰謀に立ち向かう際の作戦によっては翔太との別行動を強いられる場面もある。残念ながら、翔太の声もスクリーンやスピーカー越しでは潤の結晶病を癒すほどの効力は維持できない。

 

「結晶病」の特効薬となったのは…

 

・彼らが国境なき組織の幹部である桜井翔兵にたどり着いた頃、それまでの無理がたたったように潤の病状は深刻なものになる。

・翔太の1/fの揺らぎは己を信じる精神力から来るもの。また、翔太の場合は仲間たちを思う純粋で強い愛情から1/fの揺らぎをより現実化していた。そんな中、精神的支柱である潤の病状が深刻な状態に陥った事で、翔太は思うように歌えない日々が続いていた。

・桜井翔兵との直接対峙を控え、隼人の父親が判明。そして隼人もまた特殊な血液型であるバー・ディー・バーの持ち主である事が判明する。

隼人は自身の血液を潤に分け与える事を決意。成人男性であり、体格にも恵まれた潤の血液を浄化するにあたって必要な血液量は相当なもの。隼人は日を分けて自身の体内から多量の血液を抜き取るという無茶な方法を自分の意思で選び取る。兄・翔太が迷う事なく前に進めるように。

・隼人の血液を医者である隼人の父親によって分け与えられた潤。原因不明の難病である結晶病が完治する事は今の所ないが、それでも彼にとって長すぎる夜が明けたのは確かだった。

やがて、回復した潤はこれまでの薬物療法と定期的な血液浄化療法を行いながらも健常者と同じように日常生活を不自由なく送れる事になる。それ以来、潤は命の恩人である隼人を実の弟のように可愛がるようになる(けれど、潤の愛情表現は少しサディスティックなのであった)。

・また、回復した後はそれまで色々な事を諦めて来たが故の反動か?様々なことに積極的に参加し、まさに魂を燃やすように熱い気持ちで生きていくことになる。これまで諦めたすべての物事を掴み取るように。

 

親友はBLUE PUNCHのギタリスト、一覇

 

・それまで、進んで交友関係を広めようとしなかった潤だが、BLUE PUNCHの一覇とは彼がモデル時代からの付き合いでもう数年の付き合いである。

・その頃、新人モデルとして苦労していた一覇にとって潤は唯一の味方で友と呼べる存在だった。その為、一覇に執着する輝夜からは敵対視されており嫌悪を向けられている。

・一覇についてはかなり話が合う。一緒にいて心地いい。距離感が好き。出不精の潤をたまに外に連れ出してくれる存在が一覇であった。

 

翔太との関係(バンド結成初期〜中期)

 

・潤は翔太からスカウトされて東京バラノイズに加入した。

・出会った当初、潤の翔太に対する印象は「なんだかムカムカする存在」であった。それまで、潤は自身の境遇ゆえに色々な物事を諦めざるを得なかった。なので、潤にとって翔太の「諦めない」真っすぎな生き様は少し眩しくて、それゆえに見ていてムカムカと胸焼けを起こす存在だった。

・突き放してもまためげずに寄って来る翔太に対し、最初は素っ気なくあしらっていた潤だったが、やがて翔太の熱意に根負けする

・けれど、翔太もまた数々の闇を抱えながらも懸命に生きているのだと自覚してからは、彼なりに翔太を励ましたり、時には喝を入れたり友好関係を結んでいくようになる。

翔太が頑張った時には自分の低血糖症の予防に持ち歩いていたチョコレートを与えたり、そのうち翔太用にチョコレートを持ち歩くようになるなど、ほんの少し、他のメンバーとは違う扱いをするようになる。

 

 

翔太との関係(バンド結成後期〜それ以降)

 

・翔太は因縁との決着へ、潤は血液浄化療法を受けるためそれぞれ違う場所へ赴く事になる。けれど、翔太は遠い場所でも潤を感じ、また潤も治療中はずっと翔太の声が聞こえていたと後に語っている。潤が目覚めた時、一足早く帰国していた翔太を見つけ、潤は彼を抱きしめる。「おかえり」と愛おしそうに表情を綻ばせて。それに翔太もまた「ただいま」と応えるのだった。

・術後、潤の体調もみるみる改善。そしてhysteriaの悲願であったクライスト・フォールの出演を代わりに叶えたのは東京バラノイズだった今は亡きインフィニティ・ミュージックの前社長である茜雫の「闇(陰謀を暴く)」という遺志を継ぎ、hysteriaやBLUE PUNCH、それまで関わった全ての人々の想いを胸にクライスト・フォールに鎮魂歌を響かせた東京バラノイズは以降、ワールドワイドな活躍を見せるようになる

・また、潤はそれ以降、これまで積極的に関わることのなかった楽曲制作にも関わるようになる。曰く、「愛情を知るとインスピレーションが湧いてくる」らしい。それまでの彼らしくない言葉も、数々の苦難を乗り越えた今の彼だからこそ言える言葉なのだろう。

・クライスト・フォールでのライブを終えて、東京バラノイズメンバーは束の間の休暇をとっていた。潤も翔太とともに二人だけの時間を過ごしていたが、彼は今まで抑圧していた執着が湧いて出たように、これまでの彼ならば絶対に言わないようなことを翔太に告げる。

 

「結婚でもしようか、翔太」

「ずっと傍ににいてよ」

 

その後、二人はお揃いのペアリングを隠すことなく身につけて世間をだいぶ賑わせたらしい。笑

 

▼▼ クライスト・フォールについての詳細は以下リンクをご参照ください。

sxtxaxrxrxy.hateblo.jp

▼▼ 茜雫詳細

sxtxaxrxrxy.hateblo.jp