彩羽(LOST-WORLD)

🔼 九ツ鐘の仲良しトリオ!

 

あらゆる災厄の芽を摘み取り、世界を存続させる事を目的とした組織「九ツ鐘(ナインフォール)」の一員

 

彩羽(イロハ)

 

日本神道の秘蔵っ子!天照神に仕えるハイカラ神子少年!

 

基本データ…言霊の能力を持つ後方支援者!

 

・15歳 / 身長170cm / 体重57kg

・能力…「言霊」によるバフやデバフを得意とする

・戦闘スタイル…言霊による仲間へのサポート、風水や呪い(まじない)を用いた簡易攻撃、陣地作成、式神の召喚など

・武器…拡声器(言霊の能力を増大させる)

・出身…プロトワールド(アリスが誕生したオリジナルの世界)、日本淡路島

・好きなもの、得意な事…派手なもの(和服の下にいつも派手な柄シャツを着用)、お洒落(自分がするのも他者のファッションコーディネートをするのもどちらも好き)、ネイル、食べ歩き、観光、温泉、ヤトの手料理(特に煮魚)、お守り作り(簡単なまじないを施したもの)、長時間の正座(足が痺れない)、女装(結構可愛いと評判)

・苦手な物事…特にないと本人は語っているが、実際は言霊の能力を持つが故、苦手な物事(ネガティブな事象)が現実化しないよう口には出さないだけである。苦手な物事は座学、乗り物(すぐに酔う為)、肉料理(今まで食べた事がなかった為、胃が重たくなる)など

 

人格…明るく素直なイマドキ男子!

明るく素直な性格。前向きな言動で仲間のみならず出会う人々からも好かれる良いヤツ。同じ組織のメンバーである一悟(イチゴ)からは「人タラシ」と評されるほどいつもたくさんの人に囲まれている人気者である。一見すると悩みなんてなさそうな圧倒的勝者「持つ者」というイメージを持たれる事が多い。

・しかし、その純粋さが行きすぎて騙されやすいという欠点も持つ。人を疑う事を知らず、また自分責めの癖もある為、危なっかしい一面も。

・単純な思考形態であまり深読みはしない。何かあっても次の日には忘れている根に持たないサッパリとした少年。

・人との距離(パーソナルスペース)が極端に狭い。彩羽の人タラシは異性にも同性にも発揮される為、同メンバーの七ツ夜からヤキモチを焼かれる要因になっている。

・非常に家族思いで、軟禁状態にある妹を救い出す為に故郷を飛び出て世界救済の旅に出る事を決意した。

 

作中での役割…「人柱」としてアマテラス神の憑代に

言霊の究極形態である大祓歌(おおはらいうた)の完成と習得を成す為に修行に励む

アマテラス神の憑代となる為、人柱というある種の器としてこの世に生を受け、制限付きの人生を謳歌中。

・彩羽は九重の協力を得て、大祓歌を完成させる事を条件に軟禁状態にある妹の解放を族長に約束させた。

・彩羽が大祓歌を完成させる目的は妹の為、そして九ツ鐘に招かれてからは仲間たちのサポートを強化する為である。

・彩羽が大祓歌を見事完成させた時、妹は解放され、そして彩羽は人間としての最期を迎える運命にある。

 

※アマテラス神…天照神の一部を人に憑依させた存在であり、次のアマテラス神になるのは彩羽の役目である。あくまでも天照神の一部を憑依させた人間のことを指すもので、実際の天照神とは別次元の存在である。

 

「言霊」の能力

人の念や意思、意志を言の葉として歌う事でそれらを現実化する能力

(例…敵の攻撃から絶対に回避できないとされる状況下において、彩羽が「その攻撃は届かない」と言霊を発せばその通りになるetc…)

・ただし、言霊の能力が発動する条件として、彩羽が発する言霊と彼自身の感情が一致していなければ言霊の能力は発動しない。

(例…敵の攻撃を回避する為に「その攻撃は届かない」と言霊を発しても、彩羽が「もしかしたら避けられないかも知れない」と思っていれば、その感情を優先した現実が創造されるetc…)

言霊の能力を使いこなすにおいて最も重要な事は、自分や他者を心から信じる力であり、そこに迷いや不安があれば言霊の能力は感情を優先して発動される。

 

仲間との関係性

 

・彩羽と一悟(イチゴ)

「名付けて!俺たち神仏習合コンビ!」

「…ははは。まさに大和民族の在り方を表す善きコンビ名ですね(妙なコンビ名をつけんじゃねぇよクソ神子が)」

神道の一族である彩羽と僧侶の一悟、名付けて神仏習合コンビ(彩羽命名である。

・彩羽の言霊の能力と、一悟の洗脳の能力はどちらも声(言葉)を媒介に発動される能力

・一悟は彩羽の人柄を「人タラシ」と評した。それは彩羽の純粋性を讃美した言葉であるのと同時に、その純粋性が形成された経緯(彩羽の生い立ちや言霊の能力)の残酷性を皮肉った言葉でもある。

・作中でも一悟は彩羽に対して「人タラシ」以外にも様々な形容詞で彼を評しているが、中には「善人クソ野郎」というかなり過激な喩えをする事もある。僧侶という立場上、猫被りには定評のある一悟がこれほどまでに激しい感情を向けるのは彩羽くらいかも知れない。

・作中、彩羽は自信の喪失により言霊の能力を上手く使いこなせないスランプに陥る。そんな時に彩羽が頼ったのは一悟である。彩羽は一悟の洗脳の能力でもって自分の迷いや不安を書き換えて欲しいと彼を頼るが一喝されて終わる。一悟自身、自分の能力にコンプレックスを覚えていた為、彩羽にだけは自ら洗脳を望んで欲しくなかったと語っている。

 

・彩羽とニト

「やっほ〜彩羽っち。良ければボクとちょ〜っとデートしない?」

「デェトォ…?まさか良からぬ実験の非検体にするつもりじゃ…?」

「大正解〜☆」

・ニトの年齢を聞いた時にかなり驚いていた。(ちなみにニトは古代人の為、推定一万歳以上という幼い外見に似合わずかなりの高齢者である。)

彩羽の武器でもある拡声器を作ってくれたのはニトである。ニトの独特なデザインを彩羽は大層気に入っているらしく、二人はよくファッションや芸術について意気投合している。

 

・彩羽と星亜(しあ)

「七ツ夜お兄ちゃんの結婚式まで、僕の体は保つかなぁ…」

「一緒に祝詞を唱えられるように頑張ろうぜ!」

「…ん、ありがと。彩羽。刀威(とうい)にはこの話は内緒だよ」

「わかってるって」

・七ツ夜お兄ちゃんとヤトお姉ちゃんの恋路を応援している星亜は最初こそ彩羽に警戒心を抱いていたものの、彩羽のヤトに向ける家族愛にも似た純粋な想いは、自分が七ツ夜やヤトに向ける想いと非常に似ていると感じた星亜。それ以降は彩羽に対しても好意的に接するようになる。

・星亜は代々「星守り」の役目を担ってきた一族の長である真の星亜の細胞から作られた人造人間(ホムンクルス)である。彼は真の星亜ではなく、星亜の代用品だったのだ。そんな彼も生まれながらに制限付きの人生を生きる事を宿命づけられているからか、人柱として生まれた彩羽に特別な思いを抱いている様子。

 

・彩羽と五和(いつわ)

「やぁ彩羽くん。体調は悪くないかな?」

「俺は大丈夫。五和さん、ヤトの様子は?」

「…僕がきっと彼女を救ってみせるから、君もそろそろ寝なさい」

「…うん、ありがとう!」

・五和の実年齢を聞いて非常に驚いていた。(五和は古代人ではないが、ティーンのような顔立ちをして実はアラフォーに差し掛かっている)

・包容力のある五和を好意的に見ている彩羽。五和もまた、彩羽をまるで子どものように微笑ましい気持ちで見ているが、彩羽に課せられた宿命をとてももどかしく思っているようだ。

ヤトの遠仁(オニ)化を食い止める為に尽力する五和に対し、彩羽は心から感謝している。

 

・彩羽と六郎(ろくろう)

「兄貴!飯が炊けましたぜ!」

「まだ子分ごっこやってんのか、お前は…」

・彩羽にとって六郎はまさに頼れる兄貴!六郎の事を「兄貴!」と呼んで勝手に子分を気取っている。そんな彩羽に「兄貴はヤメロ」と言いつつも、六郎もまた彩羽を息子のように思っている。「あんなにデカいガキを持った覚えはないけどな…」なんて言いつつも満更ではない様子。

 

・彩羽と七ツ夜(ナナツヤ)

「勝ちに参る!行くぞ、彩羽!」

「おう!後方支援は任せろ!安心して先陣切って行け!」

・それまで人柱として、そして神子として世俗から隔離された世界で生きていた彩羽と王位継承権を持つ正真正銘の王子様である七ツ夜。お互いに初めてできた年齢の近い友人であり親友という間柄。

・七ツ夜は彩羽とヤトの距離の近さにヤキモチを妬く事もあるが、彩羽とヤトが楽しそうにしていると自分も嬉しい。でもやっぱり距離が近いと引き剥がしに行く(笑)

・彩羽もまた、七ツ夜とヤトが結婚してくれたら嬉しいと思っているし、二人の結婚式で自分が祝詞を捧げられたら幸せだなぁと思っている。

・封印指定の対象に認定された彩羽。七ツ夜は初めての友達(親友)である彩羽と初恋の相手であるヤトの二人が世界から狙われる事になる

 

・彩羽とヤト

「彩羽!さっきの戦いは何?!こんなに傷だらけになって…!無茶しすぎだよ!」

「このくらい大丈夫だって!それよりヤトは平気か?」

「…馬鹿!どう見てもあなたの方が重症でしょう!五和先生のところに行くよ!」

「はぁ〜い!」

まるで姉弟のように仲が良い。その為、彩羽は七ツ夜からヤキモチを焼かれているが、彩羽とヤト、七ツ夜の三人はとても良い関係を築いているようだ。

・元々は神秘から隔絶されたプロトワールドの人間だったヤトに「破壊」の能力を与えたのは彩羽である。

・己の無力さに「能力(ちから)が欲しい」と望むヤトに対し、彩羽は「ヤトが待っていてくれるだけでみんな頑張れる」と諭すが、それでもヤトは「この世の不条理を根底から破壊する能力(ちから)が欲しい」と戦う意志を表明する。その言葉に彩羽が「ヤトの祈りはきっと届く」と励ました事により、彩羽の意図しないところで言霊の能力が発動。そしてヤトは自分の祈りが届き、「破壊」の能力を手にするが…。

ヤトの遠仁(オニ)化に罪悪感を覚える彩羽と、そんな彩羽にこれ以上の負担を背負わせられないと自身のオニ化を必死に隠そうとするヤト互いに思い合うが故に二人の気持ちはすれ違ってゆき…やがてヤトは世界に混乱をもたらす「災厄の種」、その中でも「暴食」の罪の種が発芽してしまう事で封印指定者に認定されてしまう。その後、彩羽も同じく封印指定者に認定されてしまい…。

 

・彩羽と九重(ここのえ)

「彩羽くん、今日はどこに行くのかな?」

「今日はヤトと七ツ夜と城下町のお祭りに行ってくるよ」

「そう、それならばたくさんの露店が出ているだろう。これで美味しいものでも食べておいで」

「このカードはお金なの?」

「そうだよ。そのカードがあれば露店を10週はできると思う。楽しんでおいで」

・九重は占い師という職業柄、神道の一族である彩羽の家系とも交流があった。

・また、彩羽に課せられた宿命についても九重は知っており、彩羽が人柱としての運命を甘んじて受け入れる事で訪れる災厄についても知っていた。

・九重はこの世のありとあらゆる災厄の芽を摘み取る者として彩羽のアマテラス化を阻止する為に彼を外の世界に招く。その時は彩羽に対して同情はありつつも世界を守る事を目的に彩羽を九ツ鐘のメンバーにならないかと誘ったに過ぎないのだが、ともに旅を続ける中、外の世界をあまりにもキラキラした眼差しで見る彩羽の純粋性に九重も段々と彩羽を大切な仲間として認識するようになる。

西洋占星術師の九重風水や呪い(まじない)、陰陽道を扱う彩羽扱う術は違えど根底にあるのは九重の「世界を救いたい」という純粋な祈りと、祈りを言の葉にする事で現実を創造する彩羽の間には祈りという目には見えない共通点がある

・「人間として生きている間により多くの景色を焼き付けておこう」という彩羽の純粋な思いに感銘を受けた九重。彼が彩羽によくお小遣いを渡している姿が目撃されているが…その金額は最低七桁という破格の金額であり、お小遣いと呼ぶにはあまりにも巨額すぎる。占い師として巨万の富を持つ九重はかなり金銭感覚が麻痺しているので、彩羽の喜ぶ顔が見たくて七桁、八桁、十桁…という巨額のお小遣いを彩羽に与えようとしてはニトや五和、六郎から注意を受けている

 

・彩羽と刀威(とうい)

「…ほう。貴様、存外美しい字を書くではないか」

「職業柄かな?よく、書をしたためる形で人々の祈りを神に届けていたから。」

「…ほう…祈りを書で…」

「そういえば、最近は若い女性が足繁く恋の祈りを書にしたためて欲しいとやって来ていたなぁ」

「鯉の祈り…それはまた難解な…」

・星亜を共に行動することが多い刀威は星亜と同じく彩羽を好意的に見ている。

・刀威は星亜ほど色恋に聡いタイプではないので、七ツ夜お兄ちゃんの恋路を応援しているが故に彩羽に対して警戒心を抱いていた星亜とは違い、割と初期から彩羽を好意的に見ていた。

・また、彩羽にとって星亜と刀威の通称・子猫コンビはまるで可愛い弟のようで、積極的に交流を持ったりネイルをしてあげたりと何かと可愛がっている

・彩羽と星亜は互いにアマテラス神の器とホムンクルスという立場上、制限付きの自由を謳歌しているという共通点がある。その為、彩羽と星亜は何かと会話の機会に恵まれているのだが、二人が一緒にいると刀威はモヤモヤしてしまうらしい。それは歴としたヤキモチなのだが、刀威が恋愛感情を自覚するのはもう少し先のお話。

・ちなみに彩羽も超絶鈍感少年なので刀威の恋心にはまっっったく気づいていない(笑)