キャラ設定:翔兵(しょうへい)



悪魔のドラッグ、Red Fractionの開発者

桜井 翔太(さくらい しょうへい)

 

「俺の姿を見て驚いているな?お前達はレッドフラクションを性質の悪い幻覚剤だと思っているんだろうがな…レッドフラクションは本来若返りの秘薬だぜ?その開発者である俺が若い姿をしている事に何をそんなに驚く必要がある?」

「お前達のような感情で動く文系馬鹿はレッドフラクションを悪魔のドラッグと称するがな!化粧品や薬、食品、サプリメント…あらゆる分野でその恩恵を受けているお前達はなんだ?!天使か?!正義か?!答えてみろよロッカー!

 

基本スペック

 

・東京バラノイズのVo.翔太の父親。

 

▼▼ 翔太詳細

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・身長163cm / 体重46kg / 2月14日生まれ(水瓶座) / AB型

(※息子の翔太は翔兵と同じ誕生日である)

・一人称「俺」 / 二人称「お前」

・国家なき組織ーstateless dominionーに所属する科学者であり、レッドフラクションを開発した張本人。

実年齢はとうに50歳を過ぎているが、その見た目は12〜14歳くらいの少年の風貌。(※若返りの秘薬であるレッドフラクションの純正品を使用している為)

・好きなもの、事は数字、数学、科学、化学、研究など。

・苦手なもの、事はすぐに感情論で物を語る人間(翔兵曰く文系馬鹿)。真っ直ぐで愚直な人間や合理性に欠いた言動や非効率的な言動をする人間(見ているとイライラするから)。研究を邪魔される事、肉体労働、睡眠(時間が勿体ないと感じる為)、食欲(大体は栄養剤で済ませるが煩わしいと感じる)、道徳、倫理観、納豆(近づけられるだけでも嫌らしい)。

 

悪魔のドラッグ「レッドフラクション」の開発者

 

悪魔のドラッグと呼ばれる幻覚剤「レッドフラクション」の開発者元々は国境なき医師団の一員として紛争地域で医療活動を行っていた医師(麻酔科医)だった。

紛争地帯にある孤児院が人身売買マーケットの中継地になっている事を知った翔兵。孤児院での過酷な状況下に置かれた子どものうち、少数に特別な変化が起きた事に気づいた翔兵はレッドフラクションの仮説を立てる。それからは自身が立てた仮説「レッドフラクション」の存在を確立する為、悪魔の実験を行うようになった。
・やがてレッドフラクションの存在を確立した翔兵は国家なき組織ーstateless dominionーの一員として世界経済を動かす支配権を持つ者(ドミニオン)になった。

翔兵がレッドフラクションに見出した価値は若返りや不死といったものである。レッドフラクションの純正品を自身が使用する事により、実年齢は50歳近いのにも関わらず、外見年齢や肉体年齢は12〜14歳の少年そのもの。

本来ならば裁かれて然るべきの大罪人だが、国家なき組織ーstateless dominionーのメンバーである彼に捜査の手は及ばない。持つ者としてあらゆる罪に問われ罰せられる事なく今も悪魔の実験を続けている。

 

 Red Fractionでの役割…「原罪」

 

翔兵に与えられた役割は「原罪」。人間が人間である為には決して踏み入れてはいけない領域に踏み入った存在。

・翔兵が犯した罪は、①レッドフラクションという悪魔のドラッグの開発、②レッドフラクションの材料に人間の子どもを使用した事、③レッドフラクションの製造の為に効率よく材料(人間の子ども)を集められる仕組み(人身売買マーケット)を作り、その根を世界中に張り巡らせた事など、挙げるとキリがない。一国家の法律では裁ききれない罪を犯している。

 

 

合理的かつ効率の良さを求め過ぎた結果

 

学業成績は優秀でIQは200に近い頭脳を持つ。まさにギフテッド(天才)を絵に描いたような人物。しかし、知能が高すぎるが故にこの世に蔓延る無駄が目について仕方なかったともいう。

命を繋ぐ医者として国境なき医師団の一員として紛争地帯に自ら赴くなど、その頃はまだ人間的な感情や感受性、共感能力を有していた。

・一見、順風満帆に見える翔兵の人生であったが、実際はかなりの生きづらさを感じていたらしい。自身が何かを言う度、何かをする度に自分と他者との決定的な違いを自覚させられる日々。時には「他者を見下している」「空気が読めない」など因縁をつけられる事もあった。そんな時は人並みに心を痛めていた翔兵だったが、そのうち自分の感情にすら合理性や効率性を求めるようになる。

国境なき医師団の一員として紛争地域で医療活動を行ってた翔兵だったが、紛争はいつまで経っても終わる事なく患者は増えていくばかり。どんなに手を尽くしたとて死にゆく者は死んでゆく。翔兵はそんな現状に意味や価値を見出せなかった。

・そんな日々が続き、心身ともに疲弊しきっていた翔兵は自分を守る為に周囲の人間=有象無象と認識するようになる。また、紛争地帯にある孤児院が人身売買マーケットの中継地となっている事や、ありとあらゆる慈善事業が今だけ金だけ自分だけのスタンスで戦争すらビジネスにしている事実、また金儲けの為に時には意図的に戦争を起こしたり長引かせている事実を知り、感受性や共感能力といった人間的に大切なものを自ら排除していくようになる。

・そして翔兵は自身から人間的な感情をすべて排除し、命を繫ぐ医者としてではなく科学者として無駄を排除する道を選ぶ。

紛争地帯にある孤児院の子ども達が過度なストレス下において超常的に能力を飛躍させた一例を目撃した翔兵はレッドフラクションという仮説を立てる。そしてその仮説を実証し、確立する為に生きた子どもを用いた悪魔の実験を開始した。

 

国家よりも強い権限を持つ「国家なき組織ーstateless dominionー」

 

国家なき組織ーstateless dominionーは構成員や構成人数が不明の組織団体であり、構成員は一国の首相や大統領、政治家や著名な有名人、実業家や投資家、財閥であるとも考えられているが、そのどれもが都市伝説や陰謀の域を出ない(国家なき組織ーstateless dominionーによる工作活動も理由のひとつ)。実在しているのは確かなのにその存在を実証できない。その理由のひとつに構成員の中には王族や貴族も存在しているとされる事から、証拠はいくつか挙がっているものの、やはり陰謀論のひとつとして世間からは捉えられている。

国家なき組織ーstateless dominionーは国家よりも強い権限を持ち、さらには国際連合よりもはるかに強い権限を持つともされる。世界各国で繰り返されるあらゆる紛争や戦争、テロには国家なき組織ーstateless dominionーが関わっており、世界にある富のうち9割を彼らが保有し独占している。彼ははまさしく世界を裏から運営する選ばれし権力者である。

国家よりも強い権限を持つ国家なき組織ーstateless dominionーの構成員はあらゆる罪に問われ裁かれる事はないが、彼らに対抗する組織も存在している公安警察である晴明は国家なき組織ーstateless dominionーに対抗する為、あらゆる治外法権を駆使する事が許された公安の中でもゼロ課に所属する、まさに国家なき組織ーstateless dominionーを狩る者である。また、ロシアの元諜報員であったルカ傭兵として世界を渡り歩くカエサルも国家なき組織ーstateless dominionーに対抗する組織の一員として挙げられる。

 

 

ひまわり園(孤児院)の実態

 

・ひまわり園は全国各地に存在する児童の保護及び生活を保証する為のシェルターであり、著名な有名人や文化人、投資家も多額の寄付を行う世界的に有名な慈善団体によって運営されている。翔兵の息子である翔太やその弟・隼人、楝時や公安警察の晴明が孤児院「ひまわり園」の出身者として挙げられる。

表向きには愛と育みの園「ひまわり園」として行き場を失った子ども達を保護する目的で運営されている慈善事業であるが、その実態は人身売買マーケットの中継地であり、満足な食事も与えられず子ども達は日夜虐待を受けており、愛と育みの園という表看板からはかけ離れた地獄を体現したような場所である。ひまわり園は子ども達が生活をする宿舎と隣接して教会が建てられているのだが、その教会もまた表向きの顔であり、実際は地下に伸びた通路からレッドフラクションの材料に選ばれた子どもが日本国内から海外へ輸送する際に目眩しとして建てられたもの。ひまわり園が海岸沿いにあるのも子ども達を海路で運ぶ為に適した立地だったから。

本来は行き場を失った子ども達に安心できる環境をという願いから作られた施設であったが、それを国家なき組織ーstateless dominionーによって人身売買マーケットの中継地として作り替えたのだった。ひまわり園はまさにレッドフラクションの原料である生きた子どもを閉じ込める為の人間牧場である。

 

クライスト・フォールの悲劇にも関わっていた…?!

 

・30年前に起きた、史上最悪とも言われる航空機事故・クライストフォール。墜落した航空機にはレッドフラクションの秘密や国家なき組織ーstateless dominionーの陰謀、その詳細を知る者が搭乗していたが、彼らは航空機事故により犠牲となった。また、航空機が墜落した事故現場には大規模な工場施設があったのだが…そこはレッドフラクションの製造工場であった。

 

▼▼ クライスト・フォール詳細

 

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・国家なき組織ーstateless dominionーを暴こうとする者は事故に見せかけて始末される。そしてそれを利用して時には大胆な手を使って証拠を隠滅する事もある。

インフィニティ・ミュージックの前社長である茜雫が暴こうとしていた陰謀、その中心にいた人物こそが翔兵であった。そして茜雫もまた、事故に見せかけて始末されてしまう

そして、茜雫を抹殺したのと同時に茜雫=薬物流通に関わる疑惑の人物というマスコミを使った印象操作をも行った国家なき組織ーstateless dominionーに関わる人間はとても狡猾で知能が高く、簡単に世論操作まで果たしてしまうほどの権力者である事が伺える。

 

▼▼ 茜雫詳細

 

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翔兵の目指すもの…「不老不死の確立」

 

翔兵が目指しているものは「不老不死」の確立であり、人間が命をコントロールする領域である。

・荒唐無稽にも思える不老不死という概念だが、かつて歴史上の偉人やあらゆる科学者が一度は至る境地のひとつである。そして、肉体という制約を取り払い、死という概念から解放される為に翔兵は例え罪のない子どもを何万人、何十万人と殺してでも辿り着くべき目標地点と定めている。

・また、翔兵の研究をサポートする者のほとんどが国家権力者かそれに近い、或いはそれ以上の権力を持つ存在である。彼らは自分自身が不老不死になりたいと考えている者もいれば、中にはレッドフラクションによって覇権を握り、この世界を統一し一元管理する事を企てている人間もいる。

 

翔兵と息子・翔太の因縁

 

・翔兵の一人息子である翔太は奇しくも自分と同じ誕生日であり、外見も瓜二つであった。まさに翔兵の遺伝子を色濃く受け継いでいる翔太であったが、彼はレッドフラクションを投与された状態で妊娠した母親から生まれて来た事で、レッドフラクションに対するあらゆる耐性を持っていた。そして、レッドフラクションの効果を打ち消す為の手段として1/fの揺らぎという特殊な声をも備え持った翔太に有用性を見出した翔兵はひまわり園での生活中、息子の翔太を殺さぬようにとの命令を出していたのだった。それは父親の息子を想う愛情ではなく、翔太という存在に化学的な希望、人類の進化を垣間見た故の事。

翔兵に自分以外の他者を慈しみ、愛するといった人間的感情は備わっていない…というよりも過去に自分で排除した。それ故に翔太に対しても価値があるから生かしておいているだけに過ぎず、現に、翔太が仲間達やカエサルらとともに国家なき組織ーstateless dominionーの地下アジトに潜入した際、翔太はレッドフラクションのあらゆる情報が記された端末を奪い取る事に成功したのだが、端末を飲み込んだ翔太を前に、胴体が残っていて生命維持活動ができる範囲でなら息子である翔太に弾丸を撃ち込む事にも躊躇いを見せなかった。

・また、レッドフラクションによってhysteriaのBa.小太郎は昏睡状態に陥り、Dr.流星は亡くなった。BLUE PUNCHのGt.那智はレッドフラクションの後遺症によって暫く入院生活が続くなど、彼らの企みにより翔太はかけがえのない仲間たちまでもが危険に晒され、大切な者を失った。翔太は血を分けた肉親だからこそ自分の手で決着をつける事を決意し、また人間として彼らの陰謀を阻止する為に奮闘する。翔兵はそんな翔太に対し、特に感慨に耽るでもなく目的を果たす為ならばいくらでも殺す。けれど翔太に有用性を見出しているからこそ、息子だけは手足をもぎ取ってでも連れて行くと語っている。

・しかし、翔太に可能性を見出してはいるが、翔兵曰く「足元を這う虫にも無限の可能性がある。お前と虫の価値はそう大差ない」とも語っている。どうやら、息子に対する特別な感情は彼には一切ないらしい。

 

翔兵が恐れ、嫌悪する唯一の存在…悠真(ゆうま)

 

翔兵が唯一恐れ、心から嫌悪し否定している存在がいる。それは翔太の弟・隼人の父親である悠真(ゆうま)だった。

・同じ国境なき医師団のメンバーとして紛争地帯でともに医療活動を行っていた悠真は外科医でありその実力は折り紙つきであった。

・けれど本人は驕り高ぶるでもなくすべての人間に対して平等に接していた。まさに聖人君主と呼ぶに相応しい人格者、それが悠真だった。

 

まるで植物のようだと喩えられるほどの人格者

 

・人は悠真をまるで植物のようだと喩えたらしい。しっかりと大地に根を張り、風が吹こうが大地が揺れようが倒れる事なくいつも背筋を伸ばし続け、茂った葉は人々の屋根となり日差しを和らげ、実った果実を平等にすべての人に与える。そう称されるほどの人格者である悠真だったが、やはり狡い人間はどこにでもいるもので、時には騙されたり時には奪われたりしていたという。また、最善を尽くしたにも関わらず命を繋げなかった時には酷い暴言を吐かれた経験もある。それでも戦場に立ち続ける悠真の愚直さ、真っ直ぐさを翔兵は「こいつは馬鹿だな」と冷めた目で見ていた。

 

翔兵の陰謀を阻止する切り札(ジョーカー)

 

・いくら治療しても減らない患者と終わらない戦争に、果たして自分の行なっている事は意味があるのか?疑問を抱く翔兵と反して悠真は患者がいる限り医療行為を行い続けた。患者が減らなくても、戦争が終わらずともその時にできる最善を尽くす事に迷いはなかった。効率性や合理性を求める翔兵とは違い、悠真は目の前で起こるすべての現象をありのまま受け入れる性格だった。それは、翔兵と悠真のどちらが正しくてどちらが間違っている訳でもなかった。

・けれど間違えたのは翔兵の方だった。やがてレッドフラクションを確立し莫大な権力を得た翔兵だが、その陰謀を阻止する為に悠真は国家なき組織ーstateless dominionーに対抗する組織を立ち上げる。真っ直ぐで人望の厚い悠真に差し伸べる手は数多く、その団結力もまた固い。縦に繋がる国家なき組織ーstateless dominionーとは違い、悠真やインフィニティ・ミュージックの前社長である茜雫、現社長の昴(すばる)や傭兵のカエサル、元ロシア諜報員のルカ、公安警察の晴明や桐沢財閥など、あらゆる場所に散らばっていた善意という点をひとつに結んだのは、かつて翔兵が「馬鹿」と切り捨てた悠真の真っ直ぐで愚直な人柄だった。

悠真はレッドフラクションについての研究を重ね、レッドフラクションに対抗する為の因子を発見する。それはブルーフラクションと呼ばれ、翔太の持つレッドフラクションに対する耐性もブルーフラクションと同じものだった。

悠真はブルーフラクションを使い、レッドフラクションの後遺症に苦しんでいた翔太の母親を助け、後に二人は結ばれる。そして、ブルーフラクションを持つ母親から生まれて来たのが隼人だった。隼人もまた特別な耐性を持って生まれた子どもの一人だったが、隼人がそれを使いこなせるようになるのはまだ先の話だ。