九重(LOST-WORLD)

🔼 紀元前より何度も何度も世界の破滅を防いできた古代人の二人

 

あらゆる災厄の芽を摘み取り、世界を存続させる事を目的とした組織「九ツ鐘(ナインフォール)」の首領(ボス)‼︎

 

九重(ココノエ)

 

紀元前より現代まで何度も何度も世界の破滅を防いできた救済の使徒‼︎

 

 

基本データ…「先読み」の能力を持つ圧倒的的中率の占星術

 

・1万5000歳以上 / 身長192cm / 体重85kg

・能力…「先読み」 直感に分類される能力 / 予知夢という形で未来を先読みできる能力

・戦闘スタイル…戦闘には参加できない

・武器…人柄、人望

・出身…異星(地球外の文明)

・好きなもの、得意な事…人間観察、散歩、熱いお茶、柔らかい食べ物、酢昆布、人々の笑顔、最近は彩羽の使う術式に興味津々、ふかふかのお布団、起きている時間、仲間との交流etc…

・苦手な物事…争い、人々の嘆き、涙、悲しみ、冷たい食べ物や飲み物、固い食べ物や飲み物、走る事、力仕事etc…

 

 

人格…生きとし生ける存在を愛し、寄り添う人格者!

 

・常に微笑みを絶やさない。非常に穏やかで包容力を持つ男性

穏やかな言動と優しく柔らかな声色で人や動物、自然や神々からも愛される人格者。

・情に左右される事が滅多にない。悪く言えば人間味がないとも言えるが、その雰囲気や言動はまるで悟りを開いた覚者のようだ。

・元々は異星(地球外文明)の出身だが、※「観測者」としての役割を果たす為にプロトワールド地球にやって来た異星人。プロトワールド地球に降り立ってからは地球外文明の知識を現地の人々に教え、当時の文明レベルを飛躍的にアップさせた。

※観測者=地球の始まりから終わりを見届ける役割を持った者(九重はプロトワールド地球の第二世界から観測者として地球に降り立った為、地球の始まりは見ていない)

・プロトワールド地球に降り立ってからは地球人(古代人)として生きていたが、第二世界の破滅を防ごうと自ら行動に起こす。九重の活躍もあって人類の滅亡は免れたが世界は第二世界から第三世界へと移行する。この時、九重は観測者という第三者から当事者へと存在が変わってしまった。

第三世界でニトと出会い、彼とは紀元前からの付き合いである。

第三世界の終わりの日、九重はニトと協力して※巨大な舟を建築。ニトをはじめとする当時の古代人と動植物を救ったが、世界は第三世界から第四世界へと移行した。

※巨大な舟=ノアの方舟と呼ばれる(実際にノアの方舟とは物質的な舟ではなく、一時的に他の次元へと移動する事が可能な装置の名称である)

 

 

作中での役割…第三者である「観測者」から「当事者」へ!

 

・己の使命である「観測者」として生きる事をやめ、彼は「当事者」としてこの世界を存続させる道を選んだ。それはひとえに彼がこの世界と人々を愛しているからに他ならない。

・元々は地球外文明からの来訪者(異星人)である九重だが、この地球に存在という根を張る為に故郷を捨て、故郷にいる家族や仲間との思い出さえも捨て去って、地球人として生きる事を決める。地球人との交流を経て、彼は地球の人々やこの世界を愛してしまったのだ。

・世界が第四世界へ移行した頃、九重は己の身体的変化に気づく。異星人の彼は元々は死という概念のない完成された生命体であったが、この地球に長く居座った事で彼の身体を死という概念が侵食し始めていたのだ。

・また、地球ではどんどん神秘が薄れていくのと同時に、繰り返される争いや資本主義社会への移り変わりにより、神秘が淘汰され物質社会が優位に立っていく神秘と科学、精神と物質の均衡がどんどん崩れてゆくのを間近で見ていた九重もまたその波に争う事ができず、「先読み」の能力も精度が随分と劣化してしまったようだ。

・また、死という概念の持たない完成された生命体であった九重に死の概念が付与された事により、彼の身体はどんどん蝕まれ、世界が第五世界へと切り替わった頃には身体がかなり衰弱してしまっていた。

・「先読み」の能力はいわゆる「直感」の究極形態であり、それは如何なる時も自然に発動されていたのだが、今では「予知夢」という形で睡眠時に夢の中でしか行使できないまで能力の質が下がってしまった。

以上の理由から九重は基本的に床に伏せている事が多く、彼の好きな物事に挙げられた「起きている時間」や「仲間との交流」は彼の体調や能力行使の条件も相まってかなり貴重で尊い時間となっている。

 

 

「先読み」の能力

 

「直感」の究極形態。

・「先読み」とは「予測」の最上位能力であり、その瞬間、そこにあるすべての情報を即座に処理する事で未来を予測する能力。

・九重は元々は異星人であり、その中でも巨人族に属する生命体だった。その為、脳も他の生命体よりも大きく進化発達しているので、彼にとって「先読み」とは常時フルオートで行われる「呼吸と似たようなもの」という認識があった。

・今は世界に合わせて身体のサイズも現代の地球人と同じくらいにならざるを得ない状態にある為(それでも大柄な方だが)、「睡眠」という縛りなくして能力を行使できないまでに弱体化してしまった。

 

🔼 異星人であり巨人族だった九重。「実際にはどれくらいの大きさなの?」という彩羽の質問に対し、彼は「…クジラくらいかな…?」と返している。

今では地球の規格に合わせて192cmという体格におさまっているが、それでもかなり大柄な体格であると言える。

彼の故郷では巨人族が大多数を占めていたようだが、地球よりもはるかに巨大な惑星だったのか、或いは物質的な縛りのない世界だったのか…?

段々と故郷の記憶が薄れてゆく九重。いつか彼の故郷に「九ツ鐘(ナインフォール)」のメンバーは行けるだろうか…?

 

 

「九ツ鐘(ナインフォール)」のボスとして…‼︎

 

・九重は自分の身体がもう長くは保たないと悟る。彼は今世、第五世界で己が己に課した使命を果たすと決意

・彼はこれまでの長すぎる旅路から世界を破滅に導くいくつかの法則を見出す。それは「怪物(モンスター)」と呼ばれる存在と、それらを生み出す「罪の種」が大きく関わっている。

第二世界や第三世界、第四世界の破滅はいずれも「罪の種」が発芽する事により「怪物(モンスター)」と化してしまった人類が起因になっている事に気づいた九重はこの世界に無数に存在し、今この瞬間もどんどんと増え続けている「罪の種」の回収及び、発芽した種を摘み取る為に世界中を旅し続けている。

・頼もしい「九ツ鐘(ナインフォール)」の仲間たちとともに彼は終わりのない戦いに終止符を打つ為、再び歩き出す。たとえ、この身が朽ち果てようとも。

・彼は「九ツ鐘(ナインフォール)」を組織した張本人である。彼のボスたる所以はその能力の有用性のみならず、彼の人柄や人望、そして資金力が大きな理由となっている。組織の運営にかかる諸々の資金はすべて彼が占星術師として稼いだお金で成り立っている。彼の占いは脅威の的中率らしく、有名人や政治家、各国の要人も彼の元に足繁く通っているらしいが、彼は一部の人間を贔屓する事なく、すべての人を平等に順番通りに粛々と仕事を行なっている。

 

 

仲間との関係性

 

・九重と彩羽(イロハ)

 

「九重さん、起きてるか?」

「…ああ、起きているよ。今日はどんな話を聞かせてくれるのかな」

「えっとねぇ…」

 

彩羽の故郷が襲撃に遭った際、彩羽に力を貸した。

・九重は「先読み」の能力で彩羽の存在を知り、彼を仲間に加える為に彩羽の故郷へと向かった。しかし、結果的に彩羽の大切な存在(父親と妹)を助ける事はできず(「先読み」の能力の精度が著しく劣化していた為)、九重は彩羽に対して深い罪悪感を抱いている。

・旅の道中、行く先々で人や自然、その街並みに感動する彩羽に地球に降り立った当時の自分を重ね、嬉しくなる九重。そんな彼は彩羽にたびたび巨額のお小遣いを与えては彩羽のお土産話を楽しみにしている

 

 

・九重と一悟(イチゴ)

 

「九重さんはえらく私を買ってくださっているようですが…私は九重様のように他者に絶対の信頼を置けるほどの器量を持ち合わせていないのです」

「それは正しい事だよ。他者を疑う事は己の身を守る防衛手段のひとつであるし、対人関係において必要なスキルだ。…それに、一悟くんが騙されないという事は、君を騙そうとした誰かに罪を犯させないという事にも繋がるしね」

「……。」

「君たちの言葉では、不妄語戒(ふもうごかい)というのだろう?…えっと、五戒…というのだったか。君の疑い深さはとても尊いものだと思うよ。これからも大切にして欲しい」

「…驚いた。やはり九重様には敵いませんなぁ…。」

 

・一悟は「九ツ鐘(ナインフォール)」に加入して間もない為、九重に対する厚い信頼はまだ芽生えていない状態。(けれど、人格者である九重に対し、一悟は強い興味を抱いている。)

・九重は旅を続けるにあたり彩羽にとって一悟の存在はとても貴重で尊いものだと悟る。もちろん、他のメンバーにとっても一悟の存在は大きなものだと感じている。

・そして、普段は飄々と掴みどころのない言動をしている一悟だが、非常に頭が良く如何なる時も冷静で情に流されない非情さも持ち合わせた数少ない人材である。また、彼は旅の道中で九重の「先読み」の能力にも劣らない未来予測(情報の組み立てから得られる最適解を導く能力)を発揮する機会にも恵まれていく。九重は一悟に対し、希望と可能性を見出している

九重は「先読み」の能力で自分が果てる未来を何度も見てきた。けれど、その命を今も永らえているのは「九ツ鐘」が成し遂げてきた数々の奇跡の延長戦にある奇跡である。

一悟の最適解を導く能力の開花、そして彼の成長は九重にとって強い安心感に繋がっている。九重は、いつ自分の身が果てたとしても一悟ならば「九ツ鐘(ナインフォール)」の次期首領として必ずや奇跡を起こし続けてくれるだろうという、強い信頼を一悟に対して抱いているようだ。

 

 

・九重とニト

 

「ちょっと九重〜?!子どもたちにお小遣いあげるのはいいけどさぁ、僕の方にももっと研究費を回してくれない?!」

「おや、足りなかったかな?いつも通り振り込んだ筈だけど…?」

「え?ちょっと見せてみて…って、これ振込先間違えてんじゃんか!」

「おや…」

「ボケるのも大概にしてよぉ!!(いや、だいぶおじいちゃんではあるけどさぁ!!ボクもお前も!!)」

 

・第二世界から地球に降り立った九重と第三世界で誕生したニト。第三世界では二人で協力して人類の滅亡を防いだ立役者。

・結果的に世界は第三世界から第四世界へと移行したが、彼らは第五世界となった今でもともに協力し合い己の使命を全うしている。戦友であり親友の関係性。

 

 

・九重と星亜(しあ)

 

「…おや?私の腹部に暖かな重みが…?」

「…すぅ…すぅ…」

「くぅ…くぅ…」

「…これはこれは。なんとも愛らしい寝顔を晒す子猫が二人。喉を鳴らして、どんな夢を見ているのかな」

 

・九重にとってはメンバーの全員が自分よりも年下なので(何せ古代人だから…)、その中でも星亜や刀威のような子猫コンビは孫のように思えて仕方ないらしく、特に可愛がっている。

・九重は星亜が真の星亜の細胞を元に作られた人造人間(ホムンクルス)である事を知っている希少な存在。けれど古代には泥人形で作られた存在が元となり人類の祖先が誕生した例もあるので、九重は星亜の出自に対して特に驚く事もなく一人の人間として接している。

・星亜も九重のそばにいると落ち着くらしく、よく九重の寝台に潜り込んでは一緒に眠っている。

 

 

・九重と五和(いつわ)

 

「…五和くん、過去に想いを馳せているのかな。今日は…」

「やっぱり、君にはお見通しだね。…そう、彼の命日だよ。彼のような悲劇を繰り返さない為にも…僕はもっと強くなる。そして君や仲間たちに恩返しがしたい」

「五和くんの存在なくして我らは成り立たない」

「…キミもな!さぁ、メンテナンスを始めよう。キミの存在なくして九ツ鐘は成り立たないんだからな!」

 

・九重が「罪の種」、その中でも「悲観」の罪を持つ種を回収する為にプロトワールドとロストワールドが混在する世界へ赴いた際、そこで医者をしている五和と出会った。

・残念ながら「悲観」の種は発芽してしまい、街は壊滅状態に陥ったが、その後の復興にも尽力してくれた九重に対し、五和は深い感謝を抱いている。

・その後、「悲観」の種が発芽してしまい、「怪物(モンスター)」となってしまった少年の亡骸の一部を故郷に帰してあげたいと五和は九重たちと行動をともにするようになる。

九重と五和は彩羽が「九ツ鐘(ナインフォール)」に加入するよりもずっと前からの知り合いであり、長い時間をともに旅した大切な仲間同士。

九重の身体のメンテナンスを請け負っているのも五和であり、深い信頼関係で結ばれている二人である。

 

 

・九重と六郎(ろくろう)

 

「それでは、私は眠るけれど…子どもたちをよろしく頼むよ、六郎。」

「…ああ、任せときな。」

「……。」

「…なんだ?じっと見て…」

「いや…私たちはまるで地球でいう夫婦のようだなと思って。それぞれがそれぞれの特性や資質を生かしてそれぞれの役割を全うし、子どもたちを育てる…。そういった関係性を君たち人間は夫婦というのだろう?」

「(…夫婦…まぁ…最近は男女に限った話でもないし…間違いではねぇが…)…早く寝ろ」

「ああ、おやすみ。六郎。」

「おやすみ、九重。」

 

・五和が「九ツ鐘(ナインフォール)」に加入した直後にメンバー入りした六郎。その為、九重と六郎も長い付き合いである。

六郎は九重を尊敬しており、九重もまた六郎を尊敬し、信頼している。

・たまに天然ボケをかます九重に代わり、実質的に組織を仕切っているのは六郎である。

・九重が六郎に対して尊敬の念を抱いているのは、六郎が能力を持たずしてその身ひとつで戦っている事にも関係している。その鋼の肉体、鋼の意志を至高のものとして認識している九重。組織を表で取り仕切るのは六郎であり、裏で取り仕切るのは九重の役割である。まさに一心同体、表裏関係にある二人である。

・九重もまた、六郎の前では首領たる自分ではなく、素の天然ボケな一面を晒せるらしく、お互いに強い信頼関係で結ばれた大切な仲間同士。

 

 

・九重と七ツ夜(ナナツヤ)

 

「…九重様、やりました!」

「見事な働きでした、七ツ夜。こちらにおいで、菓子をあげよう」

「…菓子…ですか。私はもう子どもではないのですよ、九重様。」

「…菓子は二つあるから、ヤトさんを誘ってお茶でもしたらいいのではと思ったのだが…」

「九重様!!菓子とお茶は…自分で用意致します!!」

「おや…(七ツ夜も恋をして男のプライドを覚えたのか…あまり要らぬ気を回しては彼のプライドを傷つけてしまいかねない…そっとしておく事にしよう)」

 

・七ツ夜は王位継承権を持つ一国の王子であり、占星術師として王家に招かれていた九重は七ツ夜とも深い交流がある。

七ツ夜の誕生を予言した張本人が九重であり、彼に「七ツ夜(ナナツヤ)」と名付けたのも九重である。

七ツ夜が生まれてからは彼に勉強を教えたり、一緒に過ごす時間が多かった為、九重は子を想う親の気持ちで彼に接している。

・彩羽が組織に加入する前、「傲慢」の罪の種を持つ「怪物(モンスター)」と対峙した九重たち一行。「傲慢の怪物」に苦戦を強いられる九重たちだったが、王家に伝わる神器のひとつである「剣」から見事認められた七ツ夜が加勢に駆けつける事で難を逃れた。

・「傲慢の怪物(モンスター)」を退けたのをキッカケに七ツ夜が組織に正式に加入してからは、共に力を合わせて数々の苦難を乗り越える

・九重は七ツ夜が生まれる前からずっと彼を想っていた(生まれるのを楽しみにしていた)ので、九重にとって七ツ夜はまさに血は繋がらなくても子どもそのものである。

七ツ夜の恋路を応援しているのだが、それに関して口を出すと珍しく七ツ夜に怒られてしまうので、最近は遠くから見守る事にしている。

 

 

・九重とヤト

 

「ヤトさん、ここでの生活には慣れたかな?何か困っている事があれば遠慮なく言って欲しい」

「ありがとうございます、九重さん。いまだに驚く事ばかりですけど…みなさんに良くして頂いてるので困り事はありませんよ」

「…そうか。それならば、私も嬉しい。…ちなみに、七ツ夜をどう思う?」

「……?七ツ夜くんは頼りになるし、よく買い物にも付き合ってくれるので…とても助かっています」

「…!そうか…そうか…!」

「…??」

 

・はじめはロストワールドに迷い込んだヤトを保護する形で知り合った二人。

・能力を持たないながらも「九ツ鐘(ナインフォール)」に尽くしてくれる彼女に九重は深く感謝している。ヤトもまた九重の人格を尊敬し、積極的に九重と交流を持とうとしている姿が見受けられる。

・九重にとっては我が子同然である七ツ夜と、明るく器量の良いヤトの関係をとても好意的に見ている。二人の仲が進展する事を心から願い、たまに的外れなアシストをしては七ツ夜に怒られる姿がたびたび見られるようだ。

ちなみに、九重は七ツ夜とヤトの関係性について、「先読み」の能力は行使していないようだ。能力でもって二人の関係性に介入する事は避けながら、二人の関係性をあくまでも見守る立場を貫いている。(その方が九重自身もワクワクするらしい)

・九重にとってヤトの存在は完全なるイレギュラーであり、九重の「先読み」の能力ではヤトの存在を知る事はなかった。(本来ならば九重とヤトの縁が結ばれる事はなかった)

しかし、九重の「先読み」の能力が劣化し、その精度が落ちていた事と様々なイレギュラーが重なった事で彼らの縁は結ばれ、それによってヤトは「遠仁(オニ)」という怪物(モンスター)と化してしまう別の未来が開かれてしまった。

ヤトの遠仁(オニ)と「暴食」の罪の種が発芽してしまった事は九重にも深い傷を負わせる一大事だった。

 

 

・九重と刀威(とうい)

 

「刀威、次の世界は寒さの厳しい過酷な世界だ。防寒具を新調したから着てみてくれないか」

「…はっ…ありがたき幸せ…!…しかし…恐れながら九重様…防寒具と言うにはあまりにも肌の理露が多い外套のような…」

「ふふふ。彩羽くんが呪い(まじない)を施してくれたお陰で、防寒性とデザインの両方を追求する事ができたんだ。私と彩羽くん、ニトの共同制作だよ。星亜とお揃いのデザインなんだ、可愛いだろう?」

「…!本当だ!何か温かなエネルギーに包まれているような心地…!ありがとうございます、大切に致します!」

 

・九重は星亜が人造人間(ホムンクルス)である事実と、刀威の出自、その真実について知っている希少な一人である。

・互いに思い合う星亜と刀威の幸せな未来を毎日祈り続けるくらいには彼を大切に思っている。

・たまに刀威も九重の寝台に潜り込んでいる姿が見られるが、刀威は自分の立場を弁えてなのかあまり表立って九重に甘えようとはしない。(一般家庭の出自である刀威、そして王家に仕える占星術師である九重はあまりにも立場が違う)

・しかし、九重は星亜に向ける愛と同じだけの愛を刀威にも向けて、我が子か孫のように可愛いがっている