キャラ設定:隼人

ラブ アンド ピースをシャウトに乗せてーーー……‼︎

希望も絶望もすべてを抱いて「愛する者」

 

桜井 隼人(さくらい はやと)

 

「…俺の事、ちゃんと好きだった?」

「せいぜい世界平和を歌ってシャウトしてやんよ」

 

 

基本スペック

 

・身長181cm / 体重64kg / 1月1日生まれ(山羊座) / 血液型不明

・一人称「俺」 / 二人称「お前」、「アンタ」

・BLUE PUNCHのドラム担当。

・東京バラノイズの桜井翔太とは異父兄弟であり、隼人は弟にあたる。

身長もデカければ態度もデカい。敬語はかろうじて使えるものの先輩に対する敬意は皆無であり、我儘で独善的な性格。横暴な言動で敵を作る事が多いが本人はあまり気にしていない。

生まれてから一度も風邪を引いた事がない怪我をしてもすぐに治ってしまったり、常人ならざる怪力や身体能力の持ち主。それは彼の出自が影響しているのだが、本人はそれを知らずに生きてきた。その特異体質が災いして周囲の人間から気味悪がられたり、施設では総重量25kgにもなる鎖に繋がれながら生活する事を強制されていた。

・好きなもの、事は空を眺める事(特に澄んだ青空が好き)、高い所、オムライス、食べる事、甘い食べ物(スイーツ好き)、本を読む事(ジャンル問わずなんでも読む)、静かな所(喧騒があまり好きでない)、アニマル柄のファッションアイテム(特にヒョウ柄)、運動する事、動物(アニマル動画を良く観ている)、暖かいもの

・苦手なもの、事は勉強、理屈っぽい人、狭い所、置いて行かれる事、映画やドラマを観る事(観ていると疲れるらしい)、大きな音

・BLUE PUNCHでは最年少メンバーとしてある先輩をこき使い、ある先輩からは厳しく教育されている。何だかんだ愛される憎めないヤツ。

 

 

BLUE PUNCHのドラム担当

 

ラウドロックバンド、BLUE PUNCHのドラムを担当している。BLUE PUNCHに加入したキッカケは東京バラノイズの響。

響の紹介でBLUE PUNCHに加入してからは、同バンドのベーシストである梨也が彼の教育係を任されている。当初、隼人は梨也のか弱い外見を間に受け完全に舐め腐った態度でいたが、後に彼は己の軽率な思い込みを激しく後悔する事になる。ちなみに腕っぷしには自信のある隼人だったが、梨也と那智には勝てた試しがない。隼人曰く、梨也と那智は戦闘部族でそもそも住んでる世界線が違うとの事。

それまで、兄である翔太への執着のみを心の拠り所として生きていた隼人だったが、BLUE PUNCHに加入してからは仲間との絆を育み、直向きな気持ちで音楽に向き合う実直さを覚えていく事になる。口には出さないがメンバーの事をとても大切に思っているし、大好き。メンバーに危害が及ぶような出来事があると怒りで我を忘れる事もある。

生意気な最年少メンバーである隼人。メンバーからは可愛い弟分として、時に厳しく時に激しく(?)愛されている。

・彼のパフォーマンスは大柄な体躯を生かしたアグレッシブなモーションスタイルが特徴。また、普段のニヒルな彼と打って変わって楽しそうにドラムを叩く隼人の姿に女性ファンはキュンキュンしている模様。

・BLUE PUNCHに加入する前はI・M(インフィニティ・ミュージック)の養成所に通い、技術を磨いていた。その際に大変世話になった響とhysteriaの流星に対しては兄を慕う弟のように素直な笑顔を見せる事も。

・それまで積極的に楽曲作りに参加する事はなかったが、レッドフラクションに関する陰謀と携わっていく内に、レッドフラクションの効果を打ち消す手段のひとつとして音源を活用できないかと考えるように。それからはヒットメーカーである那智から作曲について学ぶようになり、結果として彼はレッドフラクションの後遺症に苦しむ人々に向けてワクチンミュージックの提供を行うようになる。

 

 

隼人の性格

 

慇懃無礼な態度と皮肉めいた言動で反感を買う事が多い。斜に構えた性格と冷ややかな眼差しは、彼が置かれていた壮絶な環境が大きく影響している。

・普段は飄々とした振る舞いをしている隼人だが、怒りの沸点を超えると一気に気性が荒くなり、破壊神へと変貌を遂げる。そんな時は梨也や那智に力づくで制圧されるが、まさにその様は手負いの獣のよう那智曰く「見ているこちらの方が苦しくなる」との事。

・勉強は苦手だが、意外と博識で地頭は良い方。施設にいた頃は行動を物理的に制限されていた為、唯一外の世界の知識を得る方法として読書に耽っていた時期もある。その知識の大半は読書で得た賜物であり、施設を出た今も尚読書の習慣は続いている。同メンバーの白秋とは本の貸し借りをする関係でI・M社内にあるブックルームでは隼人と白秋が一緒にいるところがよく見かけられている。

THE・単独行動キングと呼ばれており、行き先も告げずにフラっとどこかに消える危なっかしいヤツ。今では隼人の性格を熟知したメンバーによって隼人の放浪癖は改善されつつある。

・ニヒルな言動で誤解されがちだが、根っからの末っ子気質でめちゃめちゃ甘えん坊。相手を挑発するのは孤独を嫌う気持ちを素直に表現できないからであり、狼になりたくないと言いながら狼になりたがるなんとも皮肉屋で天邪鬼な性格でもある。隼人が他人をおちょくるのは信頼関係の現れであり、イコール構ってサインでもある。でもそれを言うと本人はめっちゃ怒る。

・好きな食べ物は子どもの頃からずっと一途にオムライス一択であるが、東京バラノイズのメンバー、楝時の作る料理はなんでも美味い。特に甘いモノが好きで一人で大盛りパフェをペロリと平らげるほど。素直になれない天邪鬼なので楝時の差し入れはコソコソ隠れて食べている。(しかしバレている)

本作において精神面での成長が最も見られる一人が隼人である。それまではいつも何かが足りないと愚図る子どものような隼人であったが、絶望の淵とも思える日々にも確かに希望はあったのだと知る事で、感謝という愛を知るようになっていく。そして彼は与えられるだけの存在から与える存在へと成長してゆく……。

 

 

 Red Fractionでの役割…「愛する者」

 

・隼人の作中での役割は「愛する者」。これまで翔太への執着を愛情と勘違いしていた隼人だが、己の出自や宿命と向き合う内に真実の愛を知っていく。それは恋愛とも友愛とも違う、ただ与えるだけの無償の愛。言うなればアガペーのような愛である。今までは足りない部分を埋める為に他人の愛を奪ってばかりいた隼人だが、誰かの愛を与えられる月のような愛情から、彼は太陽のような与える愛情に気づき始める。

・思いを寄せ合う翔太と潤に対して複雑な想いを抱きながらも、潤の事を助けたいと自らを犠牲にしてまで行動したのも彼なりの無償の愛の形なのである。その後、回復した潤から大層と可愛がられるようになってしまった隼人だが、潤の過剰な愛情表現にはほとほと困り果てている。

 

▼▼ 隼人の兄・翔太に関する詳細

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「青い粒子(Blue fraction)」の素養を持つ者

 

・悪魔のドラッグと呼ばれるRed fraction(レッドフラクション=赤い粒子)の効果を打ち消す物質としてBlue fraction(ブルーフラクション=青い粒子)の存在が確立されている。ブルーフラクションの存在証明を行なったのは隼人の父である清人(きよひと)であり、その息子である隼人もまたブルーフラクションの素養を持って生まれた稀有な存在の一人である。

・隼人は父である清人からブルーフラクションの素養を託され生まれてきた存在。レッドフラクションの後遺症に苦しむ母親を助けたのは清人であり、そんな中で生まれたのが隼人である。(翔太はレッドフラクションに侵された状態で懐妊した母親から生まれて来た)生まれながらにレッドフラクションへの耐性とそれに対抗するブルーフラクションの素養を持って生まれた隼人の存在は本作中においてもかなり稀少な存在である。

・隼人が今までブルーフラクションの素養を使いこなせていなかったのは、翔太への執着が関係していた。ブルーフラクションは人間が完全なるフラット状態に在る事で開花する精神作用のひとつであり、フラットな精神状態で在る為には、隼人は何よりも執着というネガティブな感情を手放す必要があったのだ。

・彼がブルーフラクションの素養を開花させていくにつれて、彼の赤い瞳はだんだんと青みがかっていくように。怒りや執着で濁っていた彼の瞳は、やがてはかつて憧れた、まるで青空のように澄んだ兄の青い瞳にそっくりになっていく

 

 

ひまわり園(孤児院)の出身者

 

・作中のキーワードのひとつである孤児院・ひまわり園の出身者の一人。

・幼い頃に母親を交通事故で亡くしてからは兄・翔太とともにひまわり園という孤児院で育った。また、隼人の特異体質(ブルー フラクションによる影響)に恐れをなした施設の職員により、施設内にいる時には手足と首にひとつ5kg以上もある重たい鎖をつけられていた。

 

▲▲ 幼少期の隼人。

隼人の身体能力の高さと怪力を恐れた職員によって重たい鎖をつけられていた。

通常ならば大人でさえ身動きひとつ取れなくなるほどの重さだが、それでも隼人の自由を制限するには頼りない。

 

・翔太と楝時が施設を脱走する際に、彼らを追手から逃すべく施設に火を放つ。行いこそは犯罪(しかも重罪)であるが、隼人の行動によって救われたのは翔太と楝時だけでなく、今は公安ゼロ課の一員であり隼人たちを守る存在でもある晴明(せいめい)もそうだった。また、火災によってレッドフラクションの製造工場のひとつであったひまわり園の機能を停止させた。

 

 

兄・翔太との一線を超えた関係

 

・東京バラノイズのヴォーカル、翔太とは異父兄弟である。そのせいか、中性的な外見の翔太と体格に恵まれた隼人とは外見的にあまり似ていない。

・母親の死に関して翔太を責めていた隼人だったが、母親が交通事故で逝去した直接的な原因は自分にあると思っている。けれど、子どもだった隼人は母親を亡くしたショックと罪悪感、絶望感がごちゃごちゃになってしまい、壊れそうになる自我を保つ為にすべての責任を翔太に押し付ける事で自分を守るように。

大好きな母親を亡くした隼人に残された繋がりは兄である翔太だけ。唯一の繋がりである翔太を失いたくない、一人になりたくないという恐怖心から隼人は翔太に依存・執着し、暴力で彼を繋ぎ止めるようになる。そのうち、翔太に対する執着を愛情と誤認した隼人は翔太に肉体関係まで迫るようになるが、隼人と同じく壊れる寸前だった翔太もまた、なし崩し的に隼人の要求を受け入れてしまう。それが愛だと勘違いして。楝時からはそんな二人の関係を「歪だ」と評された。

・翔太と楝時が施設を脱走する際、「一緒に行こう」と差し伸べられた手を拒絶したのは隼人の方だった。自分が想うように翔太にも自分を想って欲しい。同じ気持ちになれないのなら、その手も声も、温もりも…要らない。執着と愛情を履き違えたのは隼人も翔太も同じで、この関係を手放した方が良いのだろうと確信していたのも同じ。二人はまったく違うようで似たモノ同士の兄弟だったのだ。

・「俺の事、ちゃんと好きだった?」震える声でそう尋ねる隼人に「当たり前だろ!馬鹿‼︎」と同じように声を震わせる翔太。その言葉があれば生きていける、そう思った隼人は翔太を楝時に任せ、持っていたライターで施設に火をつける。二人を逃す為に囮になる道を選んだのだった。隼人の放火によってひまわり園は延焼し、レッドフラクション製造工場のひとつは機能停止に追い込まれる。そして翔太と楝時は無事にひまわり園の呪縛から逃れ、東京にたどり着く。そして現在は公安警察官となった石動晴明(いするぎせいめい)もまた、隼人の行動によってひまわり園の呪縛から解き放たれた一人である。晴明とはレッドフラクションの陰謀に関わる過程で再会を果たし、国家なき組織ーstateless dominionーから狙われる身となった隼人を護衛する任を請け負った。

 

 

 

作中での活躍①…悪魔のドラッグの製造を止めろ‼︎製造工場爆破作戦‼︎

 

・レッドフラクションに纏わる陰謀に関わる内、思いがけず果たしたのは父親との再会。そして隼人は自分の出自や己の持つ特異体質について知る事になる。

清人はレッドフラクションに対抗する唯一絶対の存在、ブルーフラクションを物質化する事に成功した研究者である。その為、清人は国家なき組織ーstateless dominionーから特級始末対象者に認定されており、その息子である隼人もありもしない罪をでっち上げられ国際指名手配犯にされてしまう行動を制限される中、清人が送り込んだ傭兵のカエサルや元諜報員のルカ、そして思いがけず再会した同郷・晴明の尽力により、レッドフラクションの製造工場を破壊する為の作戦をこなしていく。

・表向きは孤児院という看板を掲げたレッドフラクションの製造工場を無力化してゆく為、隼人は時にメンバーとは別行動を強いられる事もある。また、製造工場にはかならずレッドフラクション製造の為の材料も保管されている。レッドフラクションの材料となるのはまだ年端もいかない子どもたち。あまりに惨たらしい現状を目の当たりにしながらも、隼人は作戦を行い続けなければならない。救える命よりも失われる命の方が圧倒的に多い現実に打ちのめされそうになりながらも、皆と協力して己のなすべき務めを果たしていく。

 

 

潤にとっての命の恩人

 

・国家なき組織との最終決戦に向けて面々が行動する中、持病の「結晶病」悪化により潤が倒れてしまう。余談を許さない状況下、潤の「結晶病」の進行を抑制する力を持つ唯一の存在である翔太は別行動を強いられていた。戦地にいる翔太と電話を交わした隼人は「椿屋さんは俺が助ける。だから、さっさと終わらせて早く帰って来い」と翔太の背中を押し、約束を交わす。隼人も潤と同じ特殊な血液型「バー・ディー・バー」である事は清人から告げられており、結晶病に侵された潤の血液を浄化するのに必要な多量の血液も、頑丈かつ体格に恵まれた隼人であれば提供できる。隼人は生まれて初めて父親に頼む。「椿屋さんを助けたいから協力してくれ」と。父・清人は「もちろんだ」と笑顔で応え、元々は医師であった清人によって潤は救われる。

・隼人にかかる負担は相当なもので、彼は数日間に分けて一定量ずつ血液を潤に提供する事に。それにはかなりの負担が伴うが、かつては忌み嫌われ迫害の対象となった自分の特異体質が巡り巡って人のためになるという事実を噛み締めた隼人。それによって隼人は誰かに与えたい、誰かを救いたいという無償の愛に本格的に目覚めてゆく

 

▼▼ 潤詳細

sxtxaxrxrxy.hateblo.jp

 

 

小さな戦士、ルカに還る場所を

 

・レッドフラクションを巡る戦いも最終戦に差し掛かる。その時、隼人は翔太やカエサル、そして元KBG諜報員であり現在はカエサルと同じ傭兵として活動している小さな戦士、ルカと行動をともにしていた。地球規模での覇権を握るレッドフラクションに関する研究データの破壊を目的として作戦行動をとっていた最中、ルカが戦死してしまう。今にも倒壊寸前のビルから避難しなければならない緊迫した状況下、ルカを一人で置いて行けないと主張する隼人だが、晴明に諭され一度はその場を後にする。けれど隼人は孤独の中で懸命に生きてきたルカを、世界中の子どもたちを救うという目的でその身を削ってきたルカに還る場所を与えたいと再び現場に赴く。そして隼人は冷たくなったルカを抱き上げ、涙を流しながら彼の遺体を持ち帰る

・世界中の子どもが温かな毛布にくるまり、温かいスープを飲んで、理不尽や不条理に泣かされる事がないように…そう願い戦ったルカを温かい場所へ還す。

・ルカの遺体は無事に桐沢財閥保護下にあるアジトへ連れ帰られ、ルカはたくさんの仲間に見守られながらその御身を土へと還した。

 

 

亡き前社長、茜雫の想いを胸にーーー……

 

・翔太への気持ちを吹っ切った隼人は次の目標を見つける。

・BLUE PUNCHは梨也が銃刀法違反と殺人未遂容疑で逮捕されてしまった事により、活動休止状態を余儀なくされていた。那智も未だにレッドフラクションの後遺症に苦しんでおり、夾介は梨也wを救うべく法律の勉強を開始。一見すると散り散りになってしまったようにも見えるBLUE PUNCHだが、その絆は固く、それぞれが今できる事をこなしていた。

・そんな中、隼人は今は亡き前社長、茜雫の遺志を継ぐ形で平和活動を開始する。その内容は世界中を回ってレッドフラクションの製造工場を片っ端から無力化していく事と、レッドフラクションの後遺症に苦しむすべての人々を救うためワクチンライブを行うという事。隼人にはカエサルが同行し、二人は旅をする形でレッドフラクションに纏わる関係機関の無力化を行うようになる。旅先から送られてくるポストカードを他の面々は大層と楽しみにしている様子。

・また、一覇や白秋、那智と協力して作曲活動を行い、レッドフラクションの効果を打ち消す為の音源(ワクチンミュージック)の制作も並行して行っている

・「ラブ アンド ピースをシャウトに乗せて」。それまで放浪していた隼人をI・Mに招き入れてくれた茜雫は隼人にとって恩人であり、まさに女神そのものだった。世界平和を夢見たものの、陰謀によって散らされた恩人、茜雫の遺志を継ぎ、今度は隼人が平和の使者となるのだった。

 

▼▼ 茜雫詳細

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