バンドマン創作「Red Fraction」用語解説①

Red Fraction」用語解説①

 

 

人類史上最悪の「悪魔のドラッグ」

Red Fraction(レッドフラクション)」

 

 

概要

 

幻覚剤の一種

・直訳すると赤い粒子となり、存在証明がなされているものの認識不可能な物質。非常に複雑な化学式であり、並の科学者ではその化学式の特定さえも困難とされる。

・服用するカプセルタイプと吸引する蒸気タイプ、血管に直接注入する液体タイプが確認されている。蒸気タイプはその効果が広範囲に及ぶ生物兵器として紛争地帯で使用されている形跡があるものの、なかなかその存在の尻尾を掴むには至っていない。

・使用すると脳神経系に作用して幻覚をもたらす。それによって非現実的で異常な感覚に陥り、多幸感や幻覚症状などがあらわれる。

・しかし、継続して使用しなければその効果は薄れ、さらには禁断症状により徐々に強い恐怖感や猜疑心、三大欲求(食欲、睡眠欲、性欲)の過度な高まりなどの症状もあらわれる。レッドフラクションの後遺症による欲求の過度な高まりは犯罪を誘発する事もあるらしい。

・しかし、幻覚剤として流通しているレッドフラクションは言うなれば粗悪品であり、純正品はあらゆる細胞の老化を止める若返りの秘薬である。純度の高いレッドフラクションは希釈された状態であらゆる化粧品やサプリメント、または医薬品として一般にも流通しており、生活している人々は当たり前にこれらの製品を使用している事になる。

 

 

レッドフラクションの効果について

 

・幻覚症状、幻聴

・多幸感や全能感に支配される

・一時的な身体機能の高まり、集中力の高まり

・性行為中の絶頂感の増幅

・強い恐怖心や猜疑心

・食欲を制御できなくなる

・性欲を制御できなくなる

・睡眠欲を制御できなくなる 等……

 

 

開発者は桜井 翔兵

 

▼▼ 翔兵詳細

sxtxaxrxrxy.hateblo.jp

 

 

歴史

 

・その存在が確認されたのは今から30年以上も前の事。とある民族同士の紛争において初めてレッドフラクションが使用された記録が残っているが詳細は定かではない。

・かつて国境なき医師団の一員として紛争地域で医療活動を行っていた翔兵は、そこにある孤児院の子ども達に起こった変化に着目。それは、ある一定のストレスに晒された子どもが超常的とも呼べる身体機能の向上が見られた事に起因する。
・恐怖や怒りなどの強い負の感情が高まった第二次性徴期を迎える前の子どもが過酷な状況下においてストレスホルモンを過剰に分泌。多くの子どもは自我を保てずに精神崩壊してしまうのが通常であるが、そんな状況下において驚くべき集中力や身体能力の向上を発揮した子どもがいた。その子どもたちは言うなればゾーンに入った状態で、人間としてのあらゆる機能が飛躍的に向上した。
・そこから翔兵はレッドフラクションの存在を確立する為、悪魔の実験を開始する。後に存在が確立され商品化されたレッドフラクションには想像を絶するような価値が付随されるようになり、今では開発者である翔兵は地球規模の覇権を握る事となった。

・この世において、何よりも価値のあるもの……それが悪魔のドラッグと呼ばれるレッドフラクションなのだ。レッドフラクションは幻覚剤や医薬品としての側面のほかに、世界経済を動かす代物でもある。

 

 

製造方法

 

第二次性徴期を迎える前の幼い子どもに死を確信させるほどの強いストレスを与える事により、脳の松果体から分泌されるとあるホルモンを直接抽出。それを凝縮したものは純度の高いレッドフラクションとなり、それを希釈したものはサプリメントや化粧品、医薬品と姿を変えて一般に流通。粗悪品と呼ばれる幻覚剤となるのは、レッドフラクションを培養させて作られたものである。

・ストレスが一定を超えた際にのみ分泌されるホルモンが原材料となる為、ホルモンの抽出は材料である子どもの意識がある状態で行わなければならない。激しい拷問によって極限まで高められた精神的負荷の中、脳(松果体)まで届く長い針を眼球から刺し、脳ごとホルモンを抽出する。その製造方法の残虐さゆえにレッドフラクションは悪魔のドラッグと呼ばれ、それに対抗する組織まで結成される事となった。

 

 

レッドフラクションに対抗する人々

 

清人(きよひと)

レッドフラクションの効果を打ち消す作用を持つブルーフラクションの開発者。元々は国境なき医師団のひとりとして翔兵とともに医療に従事していた医者である。隼人の父親。

 

カエサル

清人に雇われた傭兵。カエサルは仮の名前であり、本名は伏せられている。清人からの依頼により桜井兄弟の護衛を務める元軍人。片言の日本語を話すが、実際は日本語のみならずあらゆる多言語を使いこなす。

 

ルカ

・同じく清人に雇われた傭兵の少年。ロシア人であり、元はKBG(ロシア諜報機関員)だった。幼いながらも諜報や暗殺術に長けている。カエサルとは顔馴染み。

 

晴明(せいめい)

・本名は石動晴明(いするぎせいめい)。警視庁公安課に属する警察官(刑事)であり、機動隊の隊長も務めるほどの実力を持つ青年。けれど、警察も国家なき組織により汚染されている為、その中でも独立した完全なる治外法権組織、公安ゼロ課に身を置くトリプルフェイス。翔太や煉時、隼人と同じひまわり園の出身で隼人の行動によって救われた過去を持つ。カエサルやルカと連携して桜井兄弟やバンドマンの護衛を行う。翔兵を死刑台に送る事を目的に行動する。

 

香介(こうすけ

BLUE PUNCHのヴォーカル担当、桐沢夾介の実兄であり、夾介の保護者代わりでもある。桐沢財閥の御曹司であり長男。売れっ子ラブロマンス作家としてその名を馳せる一方で、主に経済面でバンドマンたちの支援を行う

 

茜雫(せんな)

・I・M(インフィニティミュージック)の前社長であり故人。清人と連携してレッドフラクションの陰謀を暴く為に行動していたが、国家なき組織の暗殺によって逝去。女神と称されるほど聡明で美しい女性。彼女の意志はバンドマンに引き継がれ、生き続けている。ガールズバンド、SEVENTH HEAVEN(セブンスヘブン)のベーシスト、焔(ほむら)とは血の繋がりはないものの、非常に仲の良い姉妹関係にあった。

 

 

製造工場

 

レッドフラションの製造工場はとある財閥から支援を受けている人道支援団体が運営する孤児院である。人間牧場とも呼ばれる孤児院は世界各国に存在し、そこは製造工場と原材料となる子どもを飼い慣らす事を目的に機能している。また、人身売買マーケットとも癒着関係にある為、戦争や震災の混乱に乗じて各国からさらわれた子どもたちがこの孤児院に集められる

・翔太や隼人、楝時や晴明が過ごしたひまわり園もレッドフラクションの製造工場のひとつであった。(ひまわり園は隼人の放火によりその機能を停止している)

 

 

クライスト・フォールとの関係

 

・作中においてキーワードのひとつであるクライスト・フォールは、今では悲惨な航空機墜落事故の跡地となっているが、実際は大規模なレッドフラクションの製造工場であった。航空機墜落事故はレッドフラクションの隠蔽をはかる為に航空機事故に偽装した大規模な人災だったのだ。

・I・M前社長である茜雫はクライストフォールに纏わる陰謀を世間に公表する為に行動していたが、志半ばというところで交通事故により逝去してしまう。しかし、その死の真相はレッドフラクションの製造と流通を行う組織、国家なき組織ーstateless dominionーによる暗殺であった。

 

▼▼ クライストフォールについての詳細

sxtxaxrxrxy.hateblo.jp