キャラ設定:翔太(しょうた)

 

絶望の中でも希望を見出す一筋の光

桜井 翔太(さくらい しょうた)

 

「一緒にイこうぜ!赤でも青でもないトランスの彼方へ!」

「お前ら!本番前にダラダラしてんじゃねぇ!」

 

基本スペック

 

・身長174cm / 体重54kg / 2月14日生まれ(水瓶座) / AB型

・一人称「俺」 / 二人称「お前」

・東京バラノイズのヴォーカリスト

中性的(女性に間違えられる事もしばしば)な見た目と細身の身体、金の長髪が特徴。(彼が髪を伸ばし始めたのはhysteriaの灯路に憧れたのがキッカケ)

・好きなもの、事は楝時の手料理(あったかいスープ)と手触りの良い毛布、歌う事とお風呂に入る事、植物を育てる事(観葉植物が好き。名前をつけて育てている)、お笑い、可愛い動物の動画を視聴する事(特に犬や猫が好き)

・苦手なもの、事は暗いところや狭いところ、寒さ、キンキンに冷えた飲み物や食べ物、納豆、セロリ、置いて行かれる事、ネバネバしたもの、大食い(食が細い)、早食い、絵を描く事(絵心がない)

 

東京バラノイズのヴォーカリスト

 

オルタナティブロックバンド、東京バラノイズのヴォーカルを担当している。

声質もやや中性的。良きライバルであるBLUE PUNCHのヴォーカリスト夾介からも「翔ちゃんの高音はアホほど伸びる」と評価されるほど高音域に強い。

・バンド内では作詞を担当する事が多いが作曲もできる。作曲の際にはギターとキーボードを使用する。

・中性的な外見(ヴィジュアル)を上手く利用して、メディアに露出する際やミュージックビデオ、グラビア撮影時には女性的な衣装を身に纏う事が多々あるが、本人はれっきとした男性であり女装についてはあまり納得していない。…が、使えるものは使う主義でもある。

 

 Red Fractionでの役割…「立ち向かう者」

 

どんなに絶望的な状況でも必ず希望を見出す。どんなに困難な道でも決して止まらない。何度倒れても立ち上がる。彼に与えられた役割は不屈の心を体現し続ける事である。

与えられる試練の数が多いのが特徴。けれどその試練を乗り越える為に邁進する愚直さは仲間からの信頼を勝ち得る大きな要素でもある。そして数々の試練を乗り越えた翔太には経験という財産が残るのである。

 

仲間からの信頼が厚い

 

真っ直ぐで裏表のない性格。一本気の通った男らしい言動で周囲の人間に安心感を与える。

・基本的に明るく活発。楽しい事が好き。「わはは」と大口開けて笑うなど豪快な性格でもある。また、自身の経験ゆえか人の気持ちに寄り添えるなど共感能力の高さも特徴。翔太の真っ直ぐさに救われた人間は多い。

学業成績は優秀。そもそもやる事がないので勉強は日課となっていた。暇つぶしに参考書を読む程度には日常に学習が定着している。得意科目は理数系であるが文系も好き。古典文学にも興味を持ち学習していた為、培った語彙力や感受性は作詞に活きている。

・自分の意思はハッキリと伝える性格だが、空気は読める…というより、いつも空気を読みすぎているところがある。その場の雰囲気を敏感に察知して、伝える時は伝える強さを持ち、また、時には言葉を飲み込む強さも持ち合わせているバランスの取れた人物。

 

ひまわり園(孤児院)の出身者

 

・幼い頃に母親を交通事故で亡くしてからは弟・隼人とともにひまわり園という孤児院で育った幼少から厳しい環境に身を置いていた為、非常に現実的で理論的な思考形態をしている。現実的な視点と理論的な思考が行き過ぎると頑固な一面が顔を覗かせる。

・ひまわり園での生活が長かった為、弱きが淘汰され駆逐されていく事が我慢ならない。自分自身もかつては大人たちに運命を翻弄された経験ゆえか誰彼構わず手を差し伸べ救おうとする。みんなが幸せになれば良いと思いつつ、そのみんなに自分が含まれていない。自己犠牲心が身に染み付いてしまっている。

・ひまわり園では大人から翻弄されつつも、どうしてか他の子ども達がされているような虐待行為をされなかった。それは隼人の存在も関係しているが、翔太の父親がひまわり園と密接に関わっている為、特別扱いを受けていたのだった。

 

弟・隼人との一線を超えた関係

 

BLUE PUNCHのドラマー、隼人とは異父兄弟である。そのせいか体格に恵まれた隼人と中性的な外見の翔太は外見的にあまり似ていない。

・母親は隼人を特別扱いしていた。その理由は母親が翔太の父親である翔兵(しょうへい)から人体実験のような酷い扱いを受けていた為。外見が翔兵に似ている翔太に対してトラウマが再発してしまった母親は翔太に対して無償の愛を向ける事が難しかったらしい。(しかし本当は翔太に対しても隼人と同じだけの愛情を抱いていた事が後に判明する)

母親が交通事故で逝去してからは、兄弟揃ってひまわり園に預けられる事になる。母親の事故死に関して翔太は自責の念を抱いており、また、隼人から母親を奪ってしまった事を気に病んだ翔太は自分の尊厳よりも隼人の欲望を優先するようになる。それ故に同じひまわり園で同室だった楝時からは「歪な兄弟関係」と苦言を呈されている。翔太自身もそれを自覚しているが、隼人と向き合う事が怖くて流されるように欲望の対象を請け負っていた。

・現在、翔太の弟・隼人に対する感情は後悔や自責の念が大多数を占めているが、小さい頃からしっかり者の兄・翔太は気の弱い隼人をいつも心配し愛していた。それ故に今の横柄な隼人を見る度に切ない想いが込み上げてくるらしい。

・また、翔太は楝時とともにひまわり園を脱走した時、「一緒に行こう」と差し伸べた手を隼人に拒絶された事もトラウマとして残り続けている。そして、隼人を置いて行ってしまったという新たな自責の念が彼を苦しめる事になる

 

「アンタを産まなきゃ良かった」母親の遺言に隠された愛

 

母親は隼人を特別扱いしており、それに我慢ならなかった翔太が家を飛び出した事で悲劇は起こった。家を飛び出した翔太がトラックに轢かれそうになっているのを咄嗟に庇って母親は亡くなったのだが、事切れる際、翔太に「アンタを産まなきゃ良かった」と告げる。翔太はその言葉が長い間トラウマだったのだが、それは「私みたいな駄目な母親がアンタを産まなきゃ良かった。そうすれば、もしかしたらこんなに辛い経験をさせなくて済んだかも知れないのに」という不出来な自分を責める戒めの言葉だったのだ。

・本当は愛しているのに自身の翔兵に対するトラウマ故に翔太を上手に愛してやれなかった。その後悔と自責の念を日記にしたためていた事実を翔太が知ったのは物語の中盤であった。また、翔太への贖罪を隼人の父親に泣きながら語っていた事を聞かされた翔太は「初めから何も失っていないどころかちゃんと愛されていたんだ」と知る。親子の長きにわたるすれ違いに決着がついた瞬間、翔太は子どものように泣き崩れた。

翔太の自尊心が低い原因のひとつであった母親から愛されなかったという事実が間違いであったと知った翔太は、これまで逃げ続けていた隼人と向き合う事を決意。兄弟のすれ違いにも決着がつく未来はそう遠くないのかも知れない。

 

特殊な声…1/fの揺らぎを持つ

 

・翔太は1 / fの揺らぎと称される特殊な声の持ち主である。高い周波数を放つその声は荒んだ人の心を癒したり、安心させたり、言葉に説得力を持たせるなどの効果がある。また、実際に人や動物の細胞を活性化させるなど医療的な効果もあるらしい。(結晶病という難病を患っていた潤も、翔太の声を聴いている間は身体の痛みが和らいだと語っている)

・1/fの揺らぎは生まれ持った翔太の資質であり物語を切り開く最終兵器。

翔太は母親がレッドフラクションを投与された状態で懐妊し、生まれてきた数少ない事例のひとつ。それ故に生まれながらにレッドフラクションに対する強い耐性を持っている。

 

灯路に憧れて…灯路のような人間になりたくて

 

・翔太が中学生の頃、学校の帰りにフラっと立ち寄った商店街のアーケードで路上ライブをする灯路に出会う。灯路の歌声と人間性に感銘を受けた翔太はそれから押しかけるように灯路の路上ライブ活動を手伝うようになる。

それまで未来に期待など持てなかった翔太であったが、灯路との交流を経て自分も灯路のように歌いたい、灯路のような人間になりたいと強い憧れを抱くようになる。

ヴォーカリストになってからも灯路への憧れは消えていない。けれど今はただ憧れるだけの存在ではなく、いつかは越えるべき存在と認識が変化しているようだ。

・灯路に対する強い憧れと、未来を切り開くキッカケをくれた灯路への感謝が強い翔太。それ故に灯路が喉を潰された一件では強いショックを受けて、自身も心因性失声症になってしまう。それだけ翔太にとって灯路は特別な存在なのだ。

・灯路が喉を潰されたショックで失声症を患ってしまった翔太であったが、仲間からの助けを得ながら灯路の代わりに自身がクライスト・フォールに立つ事を決意する。

 

▼▼ クライスト・フォールについての詳細は以下リンクをご参照ください。

sxtxaxrxrxy.hateblo.jp

 

父・翔兵は原罪の一人

 

父・翔兵は悪魔のドラッグであるレッドフラクションの開発者であり原罪。

・自身の出生の秘密やレッドフラクションの真実を知った翔太は父・翔兵を討つ事を決意。

レッドフラクションの製造方法やひまわり園がレッドフラクションの材料確保のために作られた人間牧場だったと知った翔太は大きなショックを受けるも、世界平和を謳うインフィニティ・ミュージックの一員として陰謀を止める為、そして闇に葬られた真実を暴き、その原罪である父・翔兵を討つ為に運命に立ち向かう。